安くて美味しいチリワイン。
そのチリワインが、今大きく変わろうとしています。
産地にこだわり、製法にこだわり、さらに高品質なワインとして世界に打って出ようとしています。
ソムリエの世界でも、新しいチリワインは見逃せない注目の的。
そんな中、チリの生産者団体「ワインズ・オブ・チリ」は2017年から公式にスパークリングワインを大プッシュ。
チリの新しい可能性として、スパークリングワインを追及し始めています。
チリの新しい風を感じてみませんか?
パティシエとして製菓店やカフェのマネージャーを経験。レストランサービスを学ぶため、関西のホテルレストランを中心に約10年以上勤務。ワインに興味がありソムリエ呼称資格を取得。
保有資格
・日本ソムリエ協会 ソムリエ呼称資格
・調理師免許
香り・味の特徴
ゴールドに輝く色と、立ち上る細かな泡。
カラメルやモンブランのようなほろ苦くて甘い香りが広がり、そこにレモンピールのアクセント。
しっかりと熟成された香りが楽しめます。
豊富な泡立ちと酸味を中心に、口の中一杯に味わいが広がっていきます。
チリの新しい可能性、スパークリングワイン
これまでは、チリといえば安くて美味しい赤ワインでした。
値段の割りに濃くて、ジューシーで、なんとなくワインを飲んだ!という気分にさせてくれる。そんなイメージがあったかと思います。
しかし、チリは南北に細長く、海から山まで様々な気候・地形がぎゅっと詰まった土地。
研究が進むにつれて、チリの畑に新しい可能性がまだまだ残っていることが分かってきたのです。
フンボルト寒流が通る冷涼な海沿いでは白ブドウやピノ・ノワール、山を登り厳しい寒暖差と日照がある畑は高質なカベルネ・ソーヴィニヨンや華やかなシラー。
さらに南へ進み、水が確保できる緑豊かな土地へ行けば、貴重な樹齢の高い古木が残されています。
そんな中、2017年から「ワインズ・オブ・チリ」が打ち出してきたのがスパークリングワイン。
高品質のスパークリングワインに欠かせない、デリケートな酸味が確保できる冷涼な産地が次々に見つかってきたのです。
シャンパーニュ製法の先駆者
今回オススメするバルディビエソは、1879年に南米で始めてのスパークリングワインを作った先駆的な生産者。
現在もボトルの中で細かな炭酸ガスを生み出すシャンパーニュ製法にかけてはチリで右に出るものがいないといわれており、ひたすらトップを走り続けています。
バルディビエソ ブラン・ド・ブランは、白ブドウだけで作ったスパークリングワイン。シャルドネのデリケートで細やかな酸味と、繊細な果実の香りがあります。
また、甘-いカラメルやクロワッサンのような香りがするは、しっかりと熟成をさせているから。
酵母の旨みを余すところ無く取り入れて、ふくよかでゴージャスな味わいを実現しています。
チリのスパークリングワイン。
新しい可能性を切り開き続けるバルディビエソをお見逃し無く!