スペインの巨人、トーレス。
カタルーニャ州から始まり、いまやスペイン全土、更にとどまらずチリやアメリカでも良質のワインを作り出す、ビッグワイナリーです。
その中でもトーレスが素晴らしいのは、常に未来を見据えているから。
自然にやさしい栽培、その地方固有のブドウ品種の保護、地球温暖化に対応する品種の追及・・・
カタルーニャという独自のルーツを持つエリアだからこその視点なのでしょうか?
スペインのみならず、世界のワイン界の行く道を指し示すトーレス。
大きいワイナリーだからこその美味しさをたっぷりと味わってください!
パティシエとして製菓店やカフェのマネージャーを経験。レストランサービスを学ぶため、関西のホテルレストランを中心に約10年以上勤務。ワインに興味がありソムリエ呼称資格を取得。
保有資格
・日本ソムリエ協会 ソムリエ呼称資格
・調理師免許
香り・味の特徴
濃く輝きのある若々しい色調。
香立ち豊かで、スパイシーなニュアンスも目立ちます。
ブラックベリー、レッドベリーにクローヴ、シナモン、黒コショウにバニラのタッチ。
口の中で次第に広がっていく分厚い味わい。
こなれた渋みとともに果実味やバニラの樽香が感じられ、心地よい余韻に続きます。
しっかりとした構成で、ぐぐっと伸びてくる味わいが素晴らしい。
誰もが認めるスペイントップの実力
トーレスはスペイン、カタルーニャ州のバルセロナ近郊で始まったワイナリー。
140年以上の長いワイン作りの歴史を持ちます。
いまや誰もが認めるスペインワイン界のリーダーですね。
ワインのプロが信頼するワインガイド「ゴーミヨ」主催のコンペティションでは、1979年にボルドー1級格付けのワインを上回る評価を得、Decanter誌の恒例「マン・オブ・ザ・イヤー」を2002年にトーレス氏が受賞。
ワイン界の今を伝える「Drinks International」誌でも「世界で最も賞賛されるワインブランド」を連続受賞など、数えるときりがないほどの受賞暦を持ちます。
そんなワイナリーの上級版代表作、グラン・サングレ・デ・トロ。
本拠地であるカタルーニャ地方の中から厳選された地区のブドウを使用し、しっかりと熟成させて味がこなれてからリリースされます。
美味しくないわけがないですよね・・・!
未来を見据えた改革
また、トーレスの特筆すべきはその先見の明。
1960年代にはいち早く国際品種を採用、ステンレスタンクの使用を決めるなど、常に時代の一歩先を進んできました。
現在は、その地域の独自性を非常に重んじています。
チリで作るワインでも、伝統的に栽培されているが評価の高くないカリニャンやパイスをあえて使用し、革新的なワインを作り上げています。
また、バイオマスなど代替エネルギーを使用、醗酵時に出るCO2吸収技術も発展させており、環境にやさしいワイン作りをしています。
ワイン作りの際に出てくるCO2は今後のエコロジカルなワインのための課題ではありますが、トーレスは既にこの分野でも一定の功績を挙げている。
その土地の伝統を重んじ、未来を見据えてチャレンジを続けるトーレス。
ワインを支える哲学がこれほどしっかりしているワイナリーも少ないでしょう。
常に世界の一歩先を行くトーレスの心意気がこもった赤ワインです。
じっくりと味わってください!