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プロヴァンス地方のワインの品種や産地の特徴|ロゼの聖地

プロヴァンス地方のイラスト

世界屈指のリゾート地、コート・ダンジュールを抱え、ロゼワインの一大生産地であるプロヴァンス地方。

地中海の陽光に照らされ、非常に華やかなイメージがある場所です。

ワインも多くは、ロゼという「スタイル」で楽しまれているイメージ。
軽やかに、明るく楽しめるワインを多く産出しますが、偉大なワインも同様に生み出すポテンシャルのある地域です。

世界中で愛される、ロゼの聖地を見ていきます。

プロヴァンス地方の主な産地

ローヌ川が地中海に注ぎ込む場所から、東側の広いエリアがプロヴァンス地方。

石灰質の丘陵が続く北西部と、変成岩土壌に潅木地、ハーブとオリーブがブドウと共存する東側に分けられます。

日照量豊富で、乾燥した夏の暑さをミストラル(ローヌ渓谷から吹き抜ける北風)が和らげます。

A.O.C.コート・ド・プロヴァンス

A.O.C.コート・ド・プロヴァンスが最も広いエリアをカバーするA.O.C.。
9割がロゼの生産です。
このA.O.C.は広大なエリアを一括してしまっているので、その中にサブ・リージョンが存在します。

セザンヌが生涯描き続けたサント・ヴィクトワールを関するコート・ド・プロヴァンス・サント・ヴィクトワールやフレジュス、ラ・ロンド、ピエールフーがサブ・リージョンとしてA.O.C.コート・ド・プロヴァンスに付記されることがあります。

A.O.C.バンドール

そしてロゼのグラン・クリュともいえるのがA.O.C.バンドール。
地中海に向かって開けた丘陵地帯にあり、とりわけ長い日照時間、ミストラルの影響が少なく温暖であることが特徴です。

晩熟型のムールヴェードルが完全に成熟する環境で、この骨格のしっかりした品種を中心に、グルナッシュやサンソーをブレンドしてワインが作られています。
ロゼと赤が中心。

A.O.C.カシス

西隣のA.O.C.カシスは白ワイン中心の生産地です。
ほとんどの畑が石灰質土壌の斜面にあり、クレレットとマルサンヌをメインにした辛口白が作られています。
ブイヤベースなど海の幸との相性の良さは有名。

A.O.C.パレット

やや内陸に入ったA.O.C.パレットはとても小さなエリア。
15世紀にルネ1世が取得したシャトーがはじまりだそう。
長期熟成可能な白やロゼ、赤を少量生み出します。

A.O.C.ベレ

他の産地から東にはなれ、ニース近郊に広がるのがA.O.C.ベレ。
ここも小さく生産量が少ないエリアですが、高品質なことで知られています。
赤、白、ロゼ全て作っていますが、特に白の評価が高く、ヴェルメンティーノ(ロール)の繊細な香りと厚い味わいが特徴。

プロヴァンス地方の主なブドウ品種

黒ブドウ

黒ブドウで主に栽培されているのは、グルナッシュとサンソー、そしてA.O.C.バンドールで活躍するムールヴェードル。
いずれも、他の産地では色や味の肉付けとして補助的に使われることの多いブドウです。
一概にアルコール度数が上がりやすく、濃く、フルーティですが、一方では荒く野性味あふれる味わいがネックになります。

しかしながら、これらのブドウが完熟する環境が揃っているプロヴァンス地方では話は別。
赤ワインほどブドウの要素を抽出しないロゼのスタイルなら、酸味や渋みも軽くしか出てこないため、荒い印象は無いばかりか、通常ロゼには少ない味わいの骨格がもたらされます。

白ブドウ

白はヴェルメンティーノ(別名ロール)、クレレット、ユニ・ブランなど。
ヴェルメンティーノは地中海沿岸部で栽培される品種で、イタリアで多く見られます。

パインのようなフルーティさと爽やかな青い香りがあり、特にプロヴァンス地方で栽培されるとローズマリーなどハーブの香りが出てきます。
この地方の潅木林とハーブだらけの痩せた土地を想起させる香りとして、「ガリッグ」の香りと呼ばれます。

格付け

プロヴァンス地方には、ブルゴーニュ地方のようにグラン・クリュ、プルミエ・クリュの格付けはありません。

ただ、広いエリアをカバーするA.O.C.コート・ド・プロヴァンス、そのサブ・リージョン、そしてA.O.C.バンドールなどのより狭いエリアのA.O.C.と、段々上位のワインになっていくように認識して頂ければ大丈夫です。

また、1955年に23の生産者がクリュ・クラッセとして格付けされていますが、これは余り知られていないかもしれません。

【ソムリエが選ぶ】おすすめのプロヴァンス地方のワイン3選

ドメーヌ・オット★ A.O.C.バンドール

リンクはハーフボトルなので、安く購入できます。
(ドメーヌ・オット★の★は公式名称です)
プロヴァンスのロゼ最上の地、バンドールのロゼはムールヴェードル主体。
プレスせずに自然に流れ出たブドウ果汁だけで醗酵させたという、クリーンな味わいの中にも、しっかりとした味わいの構造があります。

シャトー・デスクラン A.O.C.コート・ド・プロヴァンス

こちらはグルナッシュ主体のロゼ。
グルナッシュのむちっと肉厚な果実味を、プロヴァンス地方の石灰質土壌が適度に引き締めます。

クロ・サント・マグドレーヌ A.O.C.カシス

なかなか見かけないプロヴァンスの白ワインA.O.C.カシス。
これはマルサンヌで作られており、厚みのあるボディ、蜂蜜や白胡椒の香りが特徴。
プロヴァンス料理ブイヤベースなど、魚介と楽しむワインです。

まとめ

プロヴァンスはフランスのロゼ生産の1/3を占める、一大ロゼ産地です。
そのほとんどがA.O.C.コート・ド・プロヴァンスという広域格付けで輸出されていますが、バンドールなど素晴らしいワインも生み出しています。

まずは気楽にプロヴァンスのロゼで、気に入ったらより限定された区域のA.O.C.を探してみてください。

その他のフランスのワインの地方については以下の記事から参考にしてください。

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