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ニュージーランドワインの特徴と厳選おすすめワイン3選|どこをとっても一級品

ニュージランドのイラスト

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20世紀の終わりに颯爽と登場し、目の覚めるようなソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールで名を馳せたニュージーランド。
味の好みは置いておくとして、ニュージーランドワインの質に疑問を挟む人はいないでしょう。

世界に先駆けてスクリューキャップの使用を推進したり(当初は熟成能力に関して議論がなされていましたが、綺麗に熟成することが証明されています)、国全体でオーガニック栽培に力を入れたりと、先見の明のある産地でもあります。

日本人醸造家も多く、何かと馴染み深いニュージーランドワイン。
低価格から高級品まで、その安定した実力を紹介します。

ニュージーランドのワイン生産地

ニュージーランドはご存知の通り、日本のように南北に細長い島です。
北島と南島に分かれており、北島の方が暖かく、降水量も豊富。
南島は西側を走るサザンアルプスという山脈が雨雲などをブロックし、乾燥したエリアや山間の涼しいエリアが特徴的です。

衝撃的な香りのソーヴィニヨン・ブランや、ハイクオリティなピノ・ノワールで、短期間のうちに確固たる地位を築きました。

日照量の豊富な「北島」

力強いワインが多い「オークランド」

北島の西側に位置するオークランドは、著名なワイナリーが本拠を持つ場所で、ボルドー右岸ブレンドの豊満なプロヴィダンスや、力強いブルゴーニュシャルドネのクメウ・リヴァーなどが有名。

暖かく、比較的降水量も多い土地で、シラーメルロー、シャルドネから力強く香り豊かなスタイルが生み出されます。
ワイヘケ島は特に暑く、ボルドー・スタイルのしっかりしたワインが少量作られています。

多くのワインが生み出される「ギズボーン」

反対側の東沿岸にはギズボーン。
年間の日照時間が非常に長く、ブドウの収穫も真っ先に始まります。

トロピカルな風味のシャルドネピノ・グリメルローなど。
その南隣がニュージーランドの中のボルドーともいうべきホークス・ベイです。

長い日照量と暖かい気候で、メルローカベルネ・ソーヴィニヨン、シラーから味の詰まった堂々たる体躯のワインが生み出されます。

有名な生産者も数多く、クラギー・レンジやテ・アワ、ビランチャなど。
日本人醸造家のオオサワ・ワインズもホークス・ベイにあります。

ワイルドなワインが育つ「ワイララパ」

北島の最南端にあるワイララパは、マオリ語で「輝く水」という意味。
3つあるサブ・リージョンの内、特にマーティンボロー・エリアのピノ・ノワールが世界を席巻しました。

豊富な日照量と強い風にさらされ、皮が分厚くなったピノ・ノワールからは、黒系果実のしっかりした芯があり、ザラッとワイルドな一面を持つワインが出来上がります。
有名生産者はアタ・ランギやドライ・リヴァー、日本人生産者のクスダ・ワインズなど。

ピノの他にもシラーなどが成功している印象。
ガッシリとした筋肉質なワインが作り出される場所です。

他のサブ・リージョンは、粘土など保水力がある土壌で比較的涼しいグラッドストーン・エリア、タラウラ山脈で守られた盆地のマスタートン・エリアがあります。

冷涼な地域もある「南島」

南島は北島に比べ、冷涼な産地があり、降雨量が少ないエリアです。
サザンアルプスと呼ばれる大きな山脈が島の西側を走っており、雨などの悪天候を遮っています。

何といってもまずは「マールボロ地区」

南島最北端にあるマールボロ地区のソーヴィニヨン・ブランが、ニュージーランドを一躍有名にしました。

日照量豊富で涼しい海風を得ることのできるこの場所では、ソーヴィニヨン・ブランの特徴が存分に発揮され、ハーブ園に顔をうずめたように鮮やかな香りのワインになります。

80年代にこのようなソーヴィニヨン・ブランが世界に衝撃を与え人気を博した結果、ニュージーランドで現在栽培されている白ブドウの7割がこの品種です。

一方で、インパクトが大きいものほど飽きられ易くもあり、現在ではハーブの香りとトロピカルフルーツの風味ばかりに頼らないスタイルの確立が共通の課題になっています。
日本人生産者のフォリウム・ヴィンヤードは、灌漑をしないことで過度な香りを出さず、ヴィンテージを反映した自然な味になるような試みをしています。

しっかりとしたワインの多い「ネルソン」

その西隣、南島で唯一西側にある産地がネルソン。
19世紀にドイツ系入植者が発展させた場所で、山に囲まれて風を遮る安定した気候が特徴。

1970年代にノイドルフなどが有名にさせたエリアです。
ソーヴィニヨン・ブランピノ・グリピノ・ノワールからしっかりとした構造が感じられるワインを生み出します。

雨の少ない地域「カンタベリー地方ワイパラ」

南島の大半を占める広いエリアがカンタベリー地方のワイパラです。
ただ、実際にワイナリーがある場所は集中しています。

西のサザンアルプスに守られて雨が少なく、以前はブドウ栽培には寒すぎると言われていた冷涼気候で、高品質なリースリングピノ・グリピノ・ノワールが生み出されています。

内陸部のワイカリ地域にはピノと相性の良い石灰質土壌があり、ピラミッド・ヴァレーが素晴らしいワインに仕上げています。
その他有名生産者はペガサス・ベイやベル・ヒルなど。

ピノ・ノワールのメッカ「セントラル・オタゴ」

最後は、ニュージーランドどころか世界最南端のワイン産地であるセントラル・オタゴです。

山の中にありニュージーランド唯一の大陸性気候で、マーティンボローと並ぶピノ・ノワールの一大産地。
ピノ・ノワールの大きなイベントも開催され、世界中から専門家やファンが集まるメッカになっています。

美しい山々や湖があり、ウィンタースポーツもできるような場所で生み出されるピノは、本家ブルゴーニュに勝るとも劣らない素晴らしいものばかり。

オタゴの名を知らしめるきっかけになったフェルトン・ロードを始めとし、リッポンやブラック・リッジ、ギブストン・ヴァレーなど、いずれも素晴らしいピノの作り手。

白ブドウではピノ・グリリースリングなど、アロマティック系品種が成功しています。

ニュージーランドの主なブドウ品種

ニュージーランドを代表するのはソーヴィニヨン・ブランピノ・ノワールです。

飲み心地の良い「ソーヴィニヨン・ブラン」

ソーヴィニヨン・ブランはハーブの香りとトロピカルフルーツの風味、キレの良い後味で非常に飲み心地が良いものばかり。

初期マールボロ・スタイルのソーヴィニヨン・ブランは、スクリューキャップを開けたとたんに香りが爆発するような、鮮やかでボリュームのあるものでしたが、現在はそれ以外のスタイルが探されています。

ソーヴィニヨン・ブランの本拠地とも言える、フランス・サンセール地区やプイィ・フュメ地区のような控えめで研ぎ澄まされた味わいや、より良い意味で脱力した優しい味わい、更には完熟させて樽の風味を加えたリッチなものまで、様々なスタイルのものが現れてきました。

外れの少ない「ピノ・ノワール」

ピノ・ノワールは、マーティンボローに代表されるようなどっしりとしたアーシーな味わいのものと、セントラル・オタゴのような筋肉質に引き締まったボディの香高いものなどがあります。

より肩の力が抜けて、タンニンに頼らず味わいの構造を取るような、新世代の作りも見受けられますし、発酵の際に果梗を多めに加えて華やかな香りを取り出す手法も頻繁に見られ、多様なスタイルがあります。

ニュージーランドのピノ・ノワールは品質面で非常に安定しており、あまりハズレが無い印象。
香りのボリュームがある中にも、ピシッと味の焦点が定まっていてまとまりの良いものが多いです。

その他の品種

ピノ・ノワールが作られる場所では、往々にしてピノ・グリリースリングが成功しています。
フランスだとアルザス地方で多用される品種で、華やかな香りが特徴。

ピノ・グリは暖かみのある、やや赤ワインにも似た印象の厚い味わいで、リースリングは鮮やかな酸味が力強い骨格を形作る品種です。

一方、シラーメルローカベルネ・ソーヴィニヨンから力強いワインも作られています。

シラーは力強い果実と、どこか涼やかな胡椒やハーブの香りがあるワインになりますが、栽培環境や醸造スタイルで重いフルボディのものになったり、ピノ・ノワールを思わせるような美しいスタイルになったりします。

ニュージーランドのシラーは殆どがネルソンで栽培されていまが、ワイララパやマーティンボローでも涼し気な質の良いものが出来ています。

メルローとカベルネ・ソーヴィニヨンはブレンドして味わいのバランスをとることが多く、ここニュージーランドでも例外ではありません。

良く熟れたフルーティでふくよかなメルローと、力強い中にも縦に伸びるような気品を感じるカベルネで、ホークス・ベイ・エリアから素晴らしいものが生まれています。

格付けは無く原産地呼称GIを表記

ニュージーランドの原産地呼称制度はGI(Geographical Indication)と呼ばれ、フランスのAOCのような上下関係のない、純粋にワイン産地を区分するものです。
特に格付けなどはありませんが、世界の他の名産地同様、同じ地域の中でも細かい気候条件の違いがあり、サブ・リージョンが知られるようになってきました。

【ソムリエが選ぶ】おすすめニュージーランドワイン3選

まとまりの良い「フォリウム・ヴィンヤード リザーヴ マールボロ ソーヴィニヨン・ブラン」

ソーヴィニヨン・ブランの名産地、マールボロのソーヴィニヨン・ブランですが、ボリュームとインパクトよりも自然な味わいを重視する新世代の作り手。
ソーヴィニヨンらしい爽やかな香りはそのままに、全体のまとまりが非常によく、口に良く馴染みます。

筋肉質なかっこいいピノ「フェルトン・ロード バノックバーン ピノ・ノワール」

セントラル・オタゴの代表的生産者、フェルトン・ロードのピノ・ノワールです。
日照量豊富で寒暖差の激しい大陸性気候のこのエリアからは、密に詰まった香りと、どっしりとした味わい、そししてそれをタイトに締め上げる綺麗な酸味があります。
筋肉質で力強い、かなりカッコいいピノです。

ワイルドなピノ「アタ・ランギ クリムゾン ピノ・ノワール」

アタ・ランギからはマーティンボローのピノ・ノワール
厚い果皮のピノからはザラっとしたワイルドな味わい、ぐぐっと舌の上に感じる力強さが特徴です。

まとめ

ワインの価格帯にかかわらず、質の良いものが多い安定したニュージーランド。

生産者同士の情報交換もオープンになされているようで、スクリューキャップやオーガニック栽培の推進など、国全体で一体感を持って進歩してきた産地という印象を持ちます。
短期間で名産地となった国ではありますが、今後も更に良くなっていく期待を強く持てる産地。

まずはニュージーランドを代表するソーヴィニヨン・ブランとピノ・ノワールから、試してみてください。