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高貴なブドウ、ネッビオーロ|品種の特徴とおすすめワイン

中部イタリアを代表する品種がサンジョヴェーゼだとすれば、北イタリアを代表するのは間違いなくネッビオーロ。

ブルゴーニュのピノ・ノワールとも比べられる華やかで奥深い香り、長期熟成で花開くポテンシャル。
高級ワインを生み出すのに文句のない特徴を備えたブドウです。

ネッビオーロの特徴

ネッビオーロは13世紀の文献には既にピエモンテ州で栽培されていたことが分かっています。

名前の由来には諸説ありますが、収穫の時期が霧の出る11月にかぶることから「ネッビオ=霧」と名づけられたという説があるほど晩熟型のブドウ。
加えて寒さや湿気に弱く、栽培に気を使う品種でもあります。

このブドウのメッカはピエモンテ州。

バローロ、バルバレスコなどイタリアを代表する高級銘柄がこの州のこの品種から作られています。

このネッビオーロという品種、渋みと酸味が強く、これにどう対処するかが一つのポイントでした。

古典的な醸造法では、ブドウを長時間漬け込んで味わいの要素をしっかりと抽出。
出来立てのワインは渋くて酸っぱく飲みにくい一方、長く熟成させて各要素がまろやかに馴染んでから真価を発揮するスタイルに仕上げられました。

それに対して80年代、90年代の技術革新で現れたのが、抽出を短期間にして果実香を残し、若いうちから魅力的なワインにする手法。
抽出の期間が短い代わりに、選果を厳しくし完熟ブドウを使い、醗酵槽を回転させるなどしてしっかりと要素を引き出す工夫がされていました。

一時期はこれが古典派V.S.モダン派といった構図で語られていましたが、現在は作り手が目指すワインのスタイルを実現するための技術として自由に用いられています。

現在はどちらかというと醸造よりも栽培の方が注目されており、ブルゴーニュのように細かいエリアごとの特徴に焦点が当てられています。
(MGAという細かい畑の単位の認定が進んでいます)

香り

イチゴやチェリーの果実香に、シナモンやクローブのようなスパイス香、バラや紅茶を思わせるような華やかな香りがある場合もあります。
往々にして樽の中で長期間落ち着かせてからボトリングされるため、同じチェリーやバラの香りでも、ドライフルーツやドライフラワーのような、水分が飛んで味が詰まったニュアンスを感じます。

味わい

淡い色合いからは想像できないほどのしっかりとした渋み、それに対し釣り合いをとる酸味。
ドライでフルボディの味わいになります。
味わいの骨格をなす要素が十分にあるため、そのバランスや舌触り、肉付きといった点が品質や飲み頃を見る上でのポイントです。

シノニム

キアヴェンナスカ(ロンバルディア州)、スパンナ(ピエモンテ州北部)

ネッビオーロの主な栽培地

イタリア

イタリアのイラスト

ピエモンテ州を中心として、北部イタリアで栽培されています。
もっとも有名な産地は、D.O.C.G.バローロとD.O.C.G.バルバレスコ。

大まかに分けると、力強くどっしりとしたバローロと、柔らかさを兼ねるバルバレスコと言われていますが、一概にくくるわけにはいきません。
このあたりに広がる丘陵地帯は複雑で、畑の場所によってネッビオーロの表情を様々に変えます。
バローロ、バルバレスコ共に細かいクリュに分けられていますが、粘土質土壌のものは密に引き締まり、砂質土壌では力強い香立ち、石灰質が混じれば硬質な輪郭が備わります。

ピエモンテ州の北部ではスパンナと呼ばれ、D.O.C.G.ゲンメやD.O.C.G.ガッティナーラが代表的な銘柄になっています。
アルプス山脈の裾野、火山性土壌の畑で栽培されるネッビオーロは、バローロやバルバレスコよりも軽やかで優しい表情を見せてくれます。

また、隣のロンバルディア州ではキアヴェンナスカと呼ばれ、銘酒ヴァルテッリーナを生み出します。
こちらもアルプス山麗に畑が広がり、ふわっと立ち上る華やかな香りと透明感のある味わいが特徴です。

ネッビオーロに合う料理

肉類

肉類のイラスト

  • イノシシの煮込み
  • 牛スネの煮込みなど
魚介類

魚のイラスト

  • ブリの照り焼き
  • アナゴなど
野菜類

野菜のイラスト

  • トリュフ
  • 椎茸のグリルなど
チーズ

チーズのイラスト

  • ゴルゴンゾーラなど青かび系

おすすめのワイン

プロデュットーリ・デル・バルバレスコ D.O.C.G.バルバレスコ

バルバレスコを代表する名門協同組合。
力強くも柔らかな香りと舌触りを持つバルバレスコの個性が良く感じられます。
エリア内の複数の畑から収穫されたブドウをブレンドしているため、産地の個性を学ぶにも適材と言えます。

パルッソ D.O.C.G.バローロ

バローロのがっしりとした構造、力強い香立ちとエレガンスを味わえる一本。
パルッソのバローロは舌触りが滑らかで、果実の風味も強いため、若いうちから楽しむことができます。

サンドロ・ファイ D.O.C.G.ヴァルテッリーナ・スペリオーレ

ロンバルディア州のヴァルテッリーナらしい、華やかで鼻にフワッと立ち上る香り。
ネッビオーロの煌びやかな一面が垣間見えます。

まとめ

ネッビオーロは個性的である一方、真剣に取り組むと難しい品種です。
同時に、真面目に向き合っただけ得るものがある品種でもあります。
北イタリアを代表する、高貴な品種ネッビオーロ。
あなたのワイン観をガラッと変えてくれる一本に出会えるかもしれません。