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黒ワインの異名を持つマルベック|品種の特徴とソムリエのおすすめワイン5選

フランス原産、南米で活躍中。
第二の好適地をアルゼンチンに見つけ、そこで大きく花開いたブドウがマルベックです。

濃く、飲みごたえがるのにジューシーで柔らかい舌触りのアルゼンチン産マルベックは、いまやコスパワインの代名詞のようになっています。

しかしながら、本来は美食の国フランスでフォアグラやカモのコンフィと一緒に親しまれているブドウです。

躍進を続けるアルゼンチンでも、少しずつマルベックの秘められたエレガンスを引き出す栽培・醸造が実現されてきています。

今後ますます楽しみなマルベックを見ていきましょう。

ソムリエ厳選のおすすめワイン5選

1. 最高峰、最高級マルベック「ジェルノ・ランジュ」

ハイクオリティなワインを造るボデガ・ノートンが手がける高級マルベック。

カシスやレッドチェリーのアロマに、バニラ、シナモン、スミレ、ミネラルなどのニュアンスが重なります。

まさにプレミアムな1本。

2. メルローブレンドの「シャトー・ルレ モンプーザ A.O.C.カオール」

マルベックを主体に、メルローがブレンドされています。
しっかりと濃い色調、プラムやスパイスの香りと、カオールの良さが親しみやすく表現されています。

3. アルゼンチンメンドーサ「プレンタ・エステート ラ・フロール マルベック」

アルゼンチン、メンドーサのマルベック。
アルゼンチンのマルベックの中ではフレッシュ感や華やかさ、エレガンスが良く出た秀逸なワインです。
標高の高いエリアならではの立ち上るような香り立ちに注目。

4. フレッシュでフルーティ「カオール プレスティージュ デュ マルベック」

複雑な香りで美しいチェリーレッド。
まろやかなタンニンが感じられエレガントな味わい、そしてフルーティです。

コストが抑えめで良いですね。

5. まず試すなら「コノスル マルベック ビシクレタ レゼルバ」

定番の低価格のコノスルですが、ラズベリーやプラムといった濃い香りに、ややスパイシーさも漂わせます。

程よいタンニンで非常に飲みやすいですね。

マルベックの特徴

マルベックの写真
参照元:Wikipedia

マルベックはフランス南西地方のカオール原産。
厚い果皮を持ち、色濃いワインになることから、カオールのワインは「黒ワイン」と呼ばれていました。
フランス内陸部にあり、フォアグラの名産地であるカオールでは、適度なボディと森の中を思わせる深い香りで、食事と共に真価を発揮するブドウです。
カモのコンフィやキノコ類との組み合わせは非常に楽しいひと時を作り出します。

このブドウのもう一つの故郷とも言えるアルゼンチン
そこでは温暖で乾燥した気候、そして高所特有の紫外線豊富な日照がマルベックのパワーを最大限に引き出しています。
フルボディで且つジューシー、焼いた肉の塊と飲めるようなワイルドさを身につけました。

香り

ブルーベリーやカシス、またはその皮のザラッとした感触を思わせるような黒い香り。
鉄棒や黒コショウ、カカオの香りがアクセントとしてあり、枯れ葉のような香りが全体をまとめます。
フランスでは暗い森の中をイメージさせるような枯れ葉やキノコのニュアンスが強く出ますが、アルゼンチンではカラッと明るい果実のニュアンスが支配的です。

味わい

ジューシーな果実味を支えるように、しっかりとした酸味が感じられます。
同時にザラッとした粒子の大きな渋みがあり、料理との良いつなぎ役になってくれます。

シノニム

コー、オーセロワ(いずれもフランス)

マルベックの主な栽培地

フランス

フランスのイラスト

フランスの南西地区には、マルベックを代表する産地、カオールがあります。
美食の地方としても知られており、フォアグラや鴨肉も名産です。
ここでマルベックは「黒ワイン」として知られていましたが、アルゼンチンの強烈な濃さを知っている現代人からするといささか淡い色合いかも知れません。

しっかりとした酸味と渋みがあり、味わいの構造に優れるものの、ワイン単体ではやや内向的な印象を受けます。
料理と合わせた時にその真価は発揮され、フレンチのお供には欠かせないワインとなります。

カオールから北西へ進んだボルドー地方でも栽培されていますが、ここではブレンドの補助的な役割を担っています。
特に右岸で頻繁にブレンドされるようで、ワインに骨格と奥行きを与えます。

その他、ロワール地方中流域でも見かけることができます。
ロワールでは、カオールよりも優しい味わいに。
栽培面積は小さいですが、ロワールの多様性を支える上でなくてはならない個性を発揮しています。

アルゼンチン

アルゼンチンの画像

カオールは温暖な気候を好むブドウ。
アルゼンチンの乾燥して温かな気候は、マルベックのポテンシャルを引き出しました。

また、アルゼンチンの畑はアンデス山麓の標高の高いエリアに多くあります。
豊富な日照量が「黒ブドウ」と呼ばれた厚い果皮を更に強化し、高山地特有の昼夜の寒暖差が酸味を維持し、完熟してもボケない味になります。

特に最近では、より標高が高いエリアや冷涼なエリアへの注目が高まっており、爽やかな香りを併せ持つマルベックが増えてきました。
濃く、ジューシーでボリュームのあるマルベックもそれはそれで美味しいですが、そこから一歩前進した、これからが楽しみになる動きです。

マルベックに合う料理

肉類

肉類のイラスト

  • 鴨のコンフィ
  • 赤身肉のステーキ
魚介類

魚のイラスト

  • ヤツメウナギの赤ワイン煮込み
  • 鮭のムニエル
野菜類

野菜のイラスト

  • キノコのバター炒め
チーズ

チーズのイラスト

  • オーベルニュのブルーチーズなど強い味の物

まとめ

アルゼンチンワインのイメージが強いマルベックですが、そのアルゼンチンでもアルゼンチン流のエレガンスを表現するようになってきました。
同時にフランスでも、アルゼンチンワインが持つ分かりやすい果実味や明るい雰囲気から学び、新しい挑戦が行われています。
これから更に美味しいマルベックが増えてきそう。
是非今のうちに、色々なマルベックを試しておいてくださいね。