ロックンローラーが作るワイン、チャールズ・スミス・ワインズ!
しかし、それはロン毛のファンキーな風貌からは予想できないほど正統派の美味しいワイン。
良い意味で意外で、ちょっと笑ってしまう・・・
ラベルデザインもかなり格好良いチャールズ・スミス・ワインズは、どれを飲んでも一級品です。
その中でも特に人気なのが、「カンフーガール リースリング」!
アメリカ・ワシントン州のワインにありがちな骨太なゴツイ味わいを上手くまとめ、バランスの良い一本に。
ラベルでジャケ買いしても損はしませんよ!
アメリカが誇るチャールズ・スミス・ワインズから、リースリングをご紹介します。

パティシエとして製菓店やカフェのマネージャーを経験。レストランサービスを学ぶため、関西のホテルレストランを中心に約10年以上勤務。ワインに興味がありソムリエ呼称資格を取得。
保有資格
・日本ソムリエ協会 ソムリエ呼称資格
・調理師免許
香り・味の特徴
若く輝きのある外観。
洋ナシや桃に、オレンジピールやライムの香り。
ほんのりと蜂蜜やユリの花の香りがアクセントにあります。
スクリューキャップでフレッシュなアロマがしっかりと出ています。
太い酸味を中心として、クリアな果実味とほのかな渋み、舌の上にほのかな甘みが折り重なり、心地よい余韻へ。
リースリングというブドウは元々強い酸味や硬質な口当たりがあり、作り手によってはキツイ味になることがあります。
ワシントン州ではリースリングの持つ骨格が強調されて、ちょっとゴツめの印象を持つことが多いのですが、このカンフーガール リースリングは、そのゴツさとほの甘さ、華やかな香りでバランスをとり、非常に飲みやすい。
これならフランスやドイツのリースリングが好きな方でも納得の味わいです。
ソムリエ・ワインエキスパート2次試験 – 解答例、コメント例(模範解答)
外観 | 清澄度:澄んだ 輝き:輝きのある 色調:グリーンがかかった、レモンイエロー 濃淡:やや濃い 粘性:やや強い 印象:若々しい、成熟度が高い |
香り | 第一印象:控えめ、濃縮感がある 香りの特徴:柑橘類、洋梨、桃、 ユリの花、火打石、硫黄、はちみつ |
味わい | アタック:やや強い 甘み:まろやか 酸味:さわやかな、溌剌とした 苦味:コクを与える 余韻:やや長い |
提供 | 温度:8~10度 グラス:中庸 |
評価 | 熟成度が高く、豊か |
元ミュージシャン、ワインを担保に!?
チャールズ・スミスは、元々デンマークで音楽プロデューサーとして、ロックバンドを率い活動していました。
若い頃から世界中を旅したいと考えており、プロデューサーとしてヨーロッパを回った際にワインの魅力に目覚めたといいます。
プロデューサー業の傍ら、ワインショップの経営を初めた彼ですが、アメリカ・ワシントン州のブドウに可能性を見出し、遂にワインを作ってしまったのです。
彼はそのワインを手に、銀行へ向かいました。
そして冗談みたいな話ですが、ワインを担保に25万ドルの融資を受け、自らのワイナリーを設立したのです!
モダニストのワイン
チャールズ・スミスは様々なワインのラインナップを持ちますが、今回の「カンフーガール リースリング」は「モダニストのためのワイン」という位置づけのシリーズ。
買った日の夜に飲めること、そして品種の個性を表現することをテーマに掲げたラインナップです。
そのため、ワインは全てスクリューキャップ。
ラベルデザインもクールでモダン、飲んだ後も部屋に飾っておきたいものになっています。
色々な品種をラインナップしているワイナリーはいくつもありますが、その全てが美味しいといえるところはあまりありません。
チャールズ・スミス・ワインズは、どれもが美味しい数少ないワイナリー。
リースリングはリースリングの、シラーはシラーの特徴が、教科書的といえるほどきちんと出ています。
型破りな外観・ラベル・コンセプトと正統派な味わいの嬉しいギャップ!
これが人気の秘訣です。
専門誌も大注目!
そんなワインたちを専門家が放っておくわけがありません。
チャールズ・スミスはワイン専門誌「ワイン・スペクテーター」の表紙を何度も飾り、そのワインも「ワイン・エンシュージアジスト」誌での100点、「ワイン・アドヴォケイト」誌での98点を筆頭に、様々な評価誌で300アイテム以上の高得点を獲得しているのです!
カッコ良く、その日に飲めて、さらに高品質。
まずは一番人気のリースリングで、チャールズ・スミスの世界を堪能してみてください!