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エレガンスな注目の白ブドウ品種グリューナー・フェルトリーナーの特徴とおすすめワイン3選

グリューナー・フェルトリーナーのイラスト

オーストリアを代表する白ブドウ品種、グリューナー・フェルトリーナー。
オーストリア国内での栽培面積は30パーセントを超え、近年ではアメリカやオーストラリアなどでも導入するワイナリーが現れたりと、注目の白ブドウ品種です。

水のようにぐいぐいと飲めるものから、凝縮感が強く、まるで高品質なリースリングのような味わいのものまで、作られるワインのスタイルも幅広い。

お野菜やカルパッチョのような魚料理から、ウィーナー・シュニッツェルや仔牛の煮込みなどのメイン料理までおともできる、フードフレンドリーな側面もあり、1990年代頃から世界中の先進的なソムリエたちがこぞって取り上げています。

これから日本でももっと活躍するであろうグリューナー・フェルトリーナーを紹介します。

グリューナー・フェルトリーナーの特徴

グリューナー・フェルトリーナーの写真

画像参照元:Wikipedia

グリューナー・フェルトリーナーはオーストリアの固有品種。
今でこそ広く知られていますが、20世紀末頃まではオーストリアを出るとソムリエにも良く知られていなかったようです。

トラミナーとザンクト・ゲオルゲンという白ブドウの自然交配から生まれた品種だと考えられています。

1950年代に、レンツ・モーザー博士が導入した、ハイカルチャー仕立てでオーストリア中に広まりました。
ハイカルチャー仕立ては高い収量が期待できる仕立て方法ですが、グリューナー・フェルトリーナーは元々樹勢が強い品種。
サラッと水のように仕上がったグリューナー・フェルトリーナーも軽やかで楽しいものですが、凝縮感がある力強いスタイルに仕上げるには、厳しい収量の制限が必要です。

軽いものからは洋ナシのような爽やかな香りがあり、凝縮したタイプのものからは白桃や黄桃のようなトロピカルなフルーツの香りがありますが、同時に硬質のミネラルウォーターや石のような、無機物的な香りも感じられます。

こういった香りは玄人受けが良く、オーストリア国外で作られたグリューナー・フェルトリーナーのワインからはとりわけ強く感じられます。

軽い爽やかなスタイルから、トロピカルでアロマティックな香りを持つもの、遅い時期に収穫して貴腐ブドウ混じりのリッチなスタイルなど様々。

エレガントさとパワフルさの両面を併せ持ち、オレゴンやオーストラリアでも少量ながら栽培されています。

爽やかで清涼感のある香り

爽やかな洋ナシの香りと、白桃のソルベ。
ホワイトペッパーやコリアンダーのような清涼感があるハーブ香が特徴の一つです。

凝縮した力強いスタイルのものだと、黄桃、カリンのようなトロピカルで熟れたフルーツの香りが中心にあり、ハチミツ、シナモンのような香り。
その中に硬質のミネラルウォーターや冷たい石のようなキンとした表情を見せてくれます。

酸味と軽くほろ苦い味わい

爽やかな酸味があり、後口に軽くほろ苦味。
サラッとしているようで、口の中でしっかりと味わいが立ち上がる、ストラクチャのあるタイプの白ブドウです。
軽いスタイルのワインでも、ソーセージや肉料理と楽しめます。

凝縮したスタイルのものは、よりそれがわかりやすく、口に含むと存在感のある酸とミネラル感がぐっと広がります。

主にオーストリアで栽培

オーストリアのイラスト

グリューナー・フェルトリーナーはオーストリアのワイン用ブドウ栽培面積の3分の1を占める、同国を代表する品種です。

今でこそ、オーストリア中で栽培され、世界にも広まりつつある品種になっていますが、以前はそうでもなく、カンプタール地区を出るとそこまで知られているわけでも無かったといいます。

1950年代に、レンツ・モーザー博士のハイカルチャー仕立てと共に、オーストリア中に広まりました。
ハイカルチャー仕立ては、元々樹勢の強いグリューナー・フェルトリーナーの収量を飛躍的に増加させ、戦後のオーストリアで広く導入されたものです。

前述のカンプタール地区があるニーダエスタライヒ州では、高収量のグリューナー・フェルトリーナーから作られる、軽くて爽やかな味のものから、凝縮して力強いものまで作られています。

とりわけ有名な銘醸地ヴァッハウは、ドナウ川沿いの急斜面に畑が広がります。
ヴァッハウ独自の格付けがあり、糖度が低い方から高い方へと順に、

    1. シュタインフェーダー
    2. シェーダーシュピール
    3. スマラクト

と名乗ることが出来ます。

単純に糖度が高い方が高級なワインとして扱われることになり、生産者やソムリエの中にはこれを由としない方もいますが、貴腐のニュアンスが加わりどっしりとしたスマラクトは、それはそれで素晴らしいものです。

ヴァッハウ、クレムスタール、カンプタールとドナウ川沿いに畑が広がります。
川のうねりや斜面の角度によって気候が変わり、表土が薄い畑も、レスやロームに覆われた畑もあり、細かくテロワールが違ってきます。
単一畑ワインも数多く作られ、粘りのある力強い味わいのグリューナー・フェルトリーナーが多く生み出されます。

ウィーンから近いヴァインフィアテルやヴァーグラムなどは、一般にグリューナー・フェルトリーナーの特徴と言われているような「白コショウや青リンゴ」の香りが感じられます。
先ほどの産地と比べると、やや優しい味わいのものが多いようです。

ウィーンではホイリゲ(=ワイン居酒屋)で飲まれるようなブレンドワインの原料になります。
このブレンドワインは、色々なブドウを一緒くたに植えて、一緒に醸造する混植混醸のゲミシュターサッツと呼ばれる昔ながらの製法で作られています。
以前は安ワインの代名詞でしたが、単一品種の特徴が減じ、テロワールの味を純粋に反映するものとして、近年では非常に高く評価されています。

その他の国

アメリカではタトーマーやチュヘイラムなど、一部のワイナリーがグリューナー・フェルトリーナーからワインを作っており、日本でも手に入れることが出来ます。
オーストラリアでも栽培されており、原産国以外での可能性が楽しみな品種となっています。

おすすめのワイン3選

トロピカルなニュアンスの「ヒルシュ グリューナー・フェルトリーナー ヒルシュフェルクヌーケン」

ドナウ川沿いのカンプタールで作られるグリューナー・フェルトリーナー。
カンプタールはパノニア気候の影響を受け、比較的夏暖かいエリアです。
このワインからも、パインや白桃のトロピカルなニュアンスがしっかりと感じ取れます。
お肉と楽しみたいグリューナー・フェルトリーナー。

洋ナシと白コショウが爽やかな「グリューバー クラシック グリューナー・フェルトリーナー」

ヴァインフィアテルで作られるグリューナー・フェルトリーナー。
洋ナシと白コショウの爽やかでぺパリーなニュアンスがあり、舌触りも柔らか。
食事とあわせたときにもワインが負けず、料理を覆わず、日常使いに嬉しい白ワインです。

独特のバランス感が楽しめる最上級の「プラーガー グリューナー・フェルトリーナー アハライテン・シュトッククルトワ スマラクト」

※かなり売り切れやすい商品ですので、各販売店から探してみてください。

プラーガー グリューナー・フェルトリーナー アハライテン・シュトッククルトワ スマラクト

ヴァッハウの高名な生産者、プラーガーによる最上級格付けスマラクト。
トロピカルでむっちりと詰まったフルーツの香りと、硬質のミネラルウォーターのようなカチッとしたミネラル感、そしてトロミのある口当たりと、後口の岩塩のようなアクセント。
非常に質が高く、独特のバランス感が楽しめる、素晴らしいグリューナー・フェルトリーナーです。

グリューナー・フェルトリーナーに合う料理

肉類

肉類のイラスト

  • ソーセージ
  • 豚バラの煮込み
  • ウィーナー・シュニッツェル
魚介類

魚のイラスト

  • 川魚の香草焼き
野菜類

野菜のイラスト

  • ジャガイモのニョッキ
  • アスパラガスのグリル
チーズ

チーズのイラスト

  • 白カビ系やシェーブルなど

まとめ

オーストリア以外ではあまり目にすることの無い品種ですが、そのエレガントな味わいから、ここ日本でも和食系の飲食店で取り扱いが広まっています。
刺身やお寿司とグリューナー・フェルトリーナーも美味しいですし、焼き鳥とグリューナー・フェルトリーナーもまた楽しいマリアージュを見せてくれます。

おうちでの食事にとりいれたり、和食のお店で見かけたら注文したり、是非ワインの選択肢にグリューナー・フェルトリーナーを加えてみてください。
きっと今まで以上に楽しいワインライフが送れるようになりますよ。