「ワインは農作物」素晴らしいワインを生み出すには、素晴らしいブドウを生み出す畑が必要です。
そして、地下数メートルまで長く根を伸はるブドウの木は、その土地の味わいを映し出すと言われます。
そんなブドウに惹かれた世界的地質学者がいます。
その名をペドロ・パッラ。
土を見、畑に穴を穿ち、優れた環境の畑を見極めようとする姿は「現代のインディージョーンズ」とも呼ばれ、恐れられ、尊敬されています。
その彼が立ち上げたワイナリーが、この「クロ・デ・フ」。
「クレイジーな男たち」という意味です。
南半球で、いや世界で最も土を知る男が造るワイン。ワインに憑かれた地質学者がクレイジーになって探し求めた味が、ここにあります。
パティシエとして製菓店やカフェのマネージャーを経験。レストランサービスを学ぶため、関西のホテルレストランを中心に約10年以上勤務。ワインに興味がありソムリエ呼称資格を取得。
保有資格
・日本ソムリエ協会 ソムリエ呼称資格
・調理師免許
香り・味の特徴
濃い赤紫の色調。若々しく、力強いワインの色合いをしています。
ぱっと立ち上る香りは、甘やかなほどのブルーベリーやラズベリー。
そこに黒コショウやシナモン、八角のスパイス香や梅、スミレの甘酸っぱい香りがアクセントになっています。
口当たりがやわらかで、ジュースのように口の中に流れていく。
活き活きとしていて、ピュア。
味の要素が良く馴染み、リラックスした楽しげな味わいです。
ワイン界のインディージョーンズ!?
ワインはテロワールを映し出すと言われています。
テロワールとは、気候やその年の天候、土壌からその土地のワイン造りの伝統まで、風土全体を指す言葉です。
だからこそ、ワインは単なるアルコール飲料とは違う、独特の魅力を放つのです。
土壌はテロワールの中の一要素でしかありませんが、非常に大切な要素の一つ。
ブドウの生育に必要な水や養分、無機質を含み、ブドウの木が根を張って体を支えるのも土があってこそです。
世界的地質学者ペドロ・パッラは、最高の畑を追い求める姿から現代のインディージョーンズと呼ばれる人物。
土壌調査のために穴を掘りまくり、穴掘り屋と揶揄されるほどの土オタクです。
そう聞くと異端児的な変わり者なのかと思ってしまいますが、実際彼のもとには「自分の畑の土壌を調査してほしい」「新しく拓く畑を探してほしい」と土壌調査の依頼が世界から舞い込んでいます。
地質学のプロフェッショナルとして、ワインの世界を支え、アップデートしているのです。
その彼が選んだのは生まれ育った場所でもあるチリ南部。
乾燥して灌漑設備が必要なチリ北部とは異なり、南部は緑豊かな土地です。
雨も降り、適度なアルコール度数のワインが造れる優しい土地で、彼のクロ・デ・フは作られています。
自家消費用の特別ワインをおすそ分け
土壌にこだわるクロ・デ・フは幾つかのワインを作っていますが、見逃されがちなのがこちら、プール・マ・ギュール。
自家消費用のワインを指す言葉が、そのままワイン名になっています。
使われるブドウはヴィンテージによって変わってきますが、味わいは安定して活き活きと楽し気。
最近はサンソーがメインのブレンドになってきています。
前述したとおり、チリ南部は暑い一方で雨が降り、緑の多い土地。
緑豊かなニュージーランドと比較されることもある場所です。
自然の恵みを受けてすくすくと育ったブドウから出来たワインは、ふくよかでジューシーで・・・ガッシリ・ギッシリと硬い高級ワインの対局の味わい。
まさに、家で気楽に飲むのにうってつけのワインが出来る土地。
そんな自家消費用のワインがなんと特別おすそ分けで輸入されています。
ここ日本でも飲めちゃうなんて、なんてラッキー・・・!是非試してみて下さい!