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ブルゴーニュ地方のワインの特徴とおすすめワイン3選

ブルゴーニュ地方を示す図解

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世界最高のワインを生み出す産地のひとつがブルゴーニュ地方。
赤はピノ・ノワール、白はシャルドネを基本の品種として、畑ごとの細かな条件の違いや収穫年毎の気候の違いを鮮やかに映し出す、テロワールのワインです。

土地の味わいを表現できると言われているワインを理解するうえで避けて通ることができないのがブルゴーニュワインであり、この複雑な気候条件と土壌のモザイクの中から今欲しい味わいを探し出すためにも、それぞれのエリアの特徴を把握しておきましょう。

ブルゴーニュ地方の主な6つの地区

ブルゴーニュ地方は、大きく6つの地区に分かれます。

  1. シャブリ地区
  2. グラン・オーセロワ地区
  3. コート・ド・ニュイ地区
  4. コート・ド・ボーヌ地区
  5. コート・シャロネーズ地区
  6. マコネ地区

シャブリやニュイ、ボーヌは非常に有名ですが、その分価格が高いものも多く、掘り出し物は後者2地区に転がっていることがあります

白ワインといえば「シャブリ地区」

ブルゴーニュ地方で最も北に位置するシャルドネの産地がシャブリ地区。
切れ味の鋭い酸味と味わいをタイトにまとめあげるミネラル感が特徴、シャルドネの産地です。

土壌は、カキの化石を含むジュラ紀石灰質のキンメリジャン土壌と、それよりも新しく硬いポートランディアン期の土壌があります。
後者は丘の高いところにあり、比較的スケールの小さなワインになるため、一番下のA.O.C.プティ・シャブリ格付けになります。
(上から順番に、シャブリ・グラン・クリュ→シャブリ・プルミエ・クリュ→シャブリ→プティ・シャブリのピラミッド構造の格付けになっています)

詳しくは以下の記事をご覧ください。

シャブリ地区の図解【絶品白ワイン】シャブリ地区のワインの特徴とおすすめワイン3選

グラン・オーセロワ地区

シャブリ地区の南西にある産地。
ブルゴーニュでは珍しく、ソーヴィニヨン・ブランのA.O.C.サン・ブリがあること、ブルゴーニュ最北のピノ・ノワールの産地であるA.O.C.イランシーがあることで知られます。

ピノ・ノワールが主役の「コート・ド・ニュイ地区」

ヴォーヌ・ロマネやジュヴレ・シャンベルタン、シャンボール・ミュジニイなど綺羅星のように輝く銘醸地中の銘醸地。
ピノ・ノワールが主役の産地で、畑やヴィンテージを敏感に反映した正にテロワールのワインを生み出します。

南北に伸びた東向き斜面に畑が並び、コート・ド・ボーヌ地区と合わせて黄金の丘=コート・ドールと呼ばれます。

一見単純な地形に見えますが、断層が走りモザイク状に入り組んだ土壌や、丘の切れ目で東西に吹く風など様々な要素があり、非常に複雑なエリアです。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

コートドニュイ地区の図解コート・ド・ニュイ地区のワインの特徴とおすすめワイン3選

シャルドネの偉大な産地「コート・ド・ボーヌ地区」

ピノ・ノワールが頂点を極めるニュイから南に続くエリア。
こちらではピノと並んでシャルドネの活躍が目立ちます。

ムルソー、シャサーニュ・モンラッシェ、ピュリニィ・モンラッシェなど、シャルドネの完成形とも言える偉大な産地が続きます。

また、ブルゴーニュワインの歴史上重要なボーヌの町や、そこで開かれるオスピス・ド・ボーヌのオークションは非常に有名。
ブルゴーニュの顔となる産地です。

詳しくは以下の記事をご覧ください。

コート・ド・ボーヌ地区の図解コート・ド・ボーヌ地区のワインの特徴とおすすめワイン3選

掘り出し物を探すなら「コート・シャロネーズ地区」

コート・ド・ボーヌ地区の南にある丘陵地帯で、アリゴテという白ブドウで作られるA.O.C.ブーズロンがあり、瓶内二次発酵スパークリングワイン「クレマン・ド・ブルゴーニュ」の重要な産地があり、やや地味ながら魅力的なワインが多いエリア。

ブルゴーニュの掘り出し物を探す傾向や、意欲的な若手が増えてきていることから、近年注目され始めています。

マコネ地区

コート・シャロネーズ地区から更に南、ほぼボージョレ地方にあるシャルドネの産地。
フルーティで華やか。

ボージョレ地方はピノ・ノワールではなくガメイの産地。
日本ではボージョレ・ヌーヴォのイメージが強く、季節ものとして見られがちですが、素朴で飲みやすいものから堂々として長期熟成できる高品質なものまである面白い産地です。

また、ブルゴーニュ地方とボージョレ地方を合わせた広域のA.O.C.もあり、この中に掘り出し物が転がっていることも。

以下の記事ではボージョレ地方とともにブルゴーニュ地方南部について紹介しています。

ボージョレ地方の図解ボージョレ地方のワインの特徴とおすすめワイン3選

ブルゴーニュ地方の主なブドウ品種

ブルゴーニュにおいては2つの品種、シャルドネピノ・ノワールが育つ環境によって多彩な表現を見せます。

どちらも比較的冷涼な気候を好むブドウですが、ピノ・ノワールは病害にも弱いデリケートな品種です。

味の幅は広いがどれも1級品の「シャルドネ」

シャルドネピノ・ノワールに比べると広いエリアに適応できるようで、世界中で栽培されています。
一番有名な白ブドウと言っても過言ではないでしょう。

出来上がるワインのスタイルも多様で、例えば普通のシャブリのようにフレッシュでキレのある酸味を持ったスタイリッシュなものもあれば、カリフォルニアのようにトロピカルな風味と樽熟成のバターのニュアンスがあるリッチなものもあります。

良いシャルドネには、どんなスタイルであれ液体が密に詰まっていうような凝縮感と、他の品種に比べても優れている味わいのバランス感があります。

当たり年は抜群な味わいの「ピノ・ノワール」

ピノ・ノワールは先述したように栽培の難しいデリケートな品種で、それは現在の日本ワインのピノ・ノワールを飲んでいても伝わってくると思います。

それでも色んな作り手がピノ・ノワールに挑戦するのは、土地や作柄に敏感に反応して、その場所・その年にしか作れない特別な味わいになるからです。

例えば花崗岩で作られる明るい開放的なピノと石灰質で作られる引き締まったパワーを感じるピノは殆ど別物のよう。

最近の作柄でいけば、2014年の控えめで綺麗な味わいと、2015年の良く熟した力のある味わいでは好みもわかれるでしょう。

一般には、可愛らしく華やかな香りと綺麗な酸味の赤ワインという風な説明になってしまいますが、野性味あり力強いものもあり、ジューシーで大きな味もあり、一概には言えない面白さがある品種です。

ブルゴーニュ地方で栽培されているのは殆どがこの2つの品種ですが、少量他の品種も植わっています。

その他の品種

その中で比較的目にすることが多いのは白ブドウのアリゴテ。
クリスプな酸味があり、小柄ながら味わい深い白ワインになります。

また、ピノ・ノワールと親戚関係にある白ブドウで、ピノ・ブランとピノ・グリも栽培されています。
この2品種はブルゴーニュ地方よりもアルザス地方やドイツ北イタリアで見ることが多いと思います。

ピノ・ブランは青りんご系の爽やかな香りとトゲのない優しい味わい。
ピノ・グリは果皮がピンクがかっていて、完熟するとカリンや洋梨の果実香とスモーキーな香りを持つ、どっしりとしたワインになります。

果皮に色がついているので、ロゼワインにすることも可能。
ブルゴーニュでも北部のコート・サン・ジャックという場所ではヴァン・グリと呼ばれるロゼワインが少量作られています。

上下関係のハッキリとした格付け

ブルゴーニュ地方の格付けは上下関係のしっかりついたピラミッド構造になっています。
広い範囲のブドウ使用が認められるA.O.C.ブルゴーニュから、より限定されたエリアのより良い畑が選ばれ、それに従い収穫量や使用品種なども厳しく制限されていきます。

格付けの上から下に向かって、次のようになっています。

  1. グラン・クリュ=特級(例:ロマネ・コンティ)
  2. プルミエ・クリュ=1級(例:レ・ショーム)
  3. ヴィラージュ=村名(例:ヴォーヌ・ロマネ)
  4. リージョナル=地方名(例:ブルゴーニュ)

【ソムリエが選ぶ】ブルゴーニュ地方のおすすめワイン3選

シャブリならまずは「ウィリアム・フェーブル A.O.C.シャブリ」

ワインショップで目にすることも多いウィリアム・フェーブルは、シャブリのグラン・クリュ最大所有社。
プルミエ・クリュ、グラン・クリュも幅広いラインナップを持っており、色々と飲み進めていきたい時にもおススメの生産者です。
シャブリのクリアな味わいがきちんと出ており、数あるシャブリの作り手の中でも信頼できるワイナリー。

赤ワインを愉しむなら「フレデリック・マニャン A.O.C.ブルゴーニュ ルージュ」

モレ・サン・ドニに本拠を持つドメーヌ・ミッシェル・マニャンのネゴシアン部門。
比較的手にいれやすく、味わいも満足できるブルゴーニュ・ルージュです。
A.O.C.ブルゴーニュらしいややこぢんまりとしたボリュームですが、ジューシーで滑らかな口当たりの良さで素直に良いワインだなと思わせるところがあります。
非常に魅力的なブルゴーニュ・ルージュ。

果実味や樽の風味を楽しめる「ドメーヌ・グロ・フレール・エ・スール A.O.C.オート・コート・ド・ニュイ ルージュ」

ヴォーヌ・ロマネ村の名門グロ家関係のドメーヌ。
質が良いわりに比較的良心的な価格で手に入れることができます。
グロ家のドメーヌは幾つかありますが、その中でも果実味と樽の風味がしっかりしているタイプのワインを作ります。
2015年ヴィンテージなどは、たっぷりと味わいが詰まっているのに、変に力んだところが無く、口の中を心地よく流れていく秀作。

まとめ

一本数百万円する超高級ワインがあり、土壌の地質年代や細かい天候の話、オールド・ヴィンテージの不思議に謎の専門用語が跋扈する。

ワイン飲み始めの人にとってはある意味鬼門とも言えるブルゴーニュワインですが、気構えることはありません。

今回のおすすめワインでは、比較的見つけやすくお手頃な価格の物、そしてブルゴーニュワインの素直な魅力が伝わりやすいものを選んでいます。
こういう難しい話が出来る産地ほど、まずは飲んでみて、純粋に美味しさを知るのが一番。

これだけ沢山の人たちを魅了するブルゴーニュワインです。
是非楽しんで飲んでみてください。

その他のフランスのワインの地方については以下の記事から参考にしてください。

フランスの産地のイラストフランスワインの産地や品種の特徴|各地方を楽しもう